2024年最初の勉強会。年明け2週間どんなことしてたか雑談からスタート。
次回ラボのワークにむけて
最初のトピックは、前回ラボでのインタビューを振り返りつつ、次回のラボでやることの話。新しい価値提案をするために何を知らなければいけないのか、そのための質問とは何なのか…
今では当たり前のサービスも30年前にはなくて、当時不便だなと思っていたかというと、それが当たり前だったので、不満や問題があるとは思っていなかったはず。ユーザーが認識できている問題を探ろうとすれば改善になってしまい、新しい価値提案ではないのではないだろうか。
不満や問題を聞きだそうとするのではなく、その人にとってその事柄が何なのか、どういった価値を持つのかを知ることが必要なのではないだろうか。
AIによるビジュアル制作レポート
次のトピックはAIによるビジュアル制作のレポート。ChatGPTのアプリストアが公開されたのと、いろいろなプラグインがあるのでそれを紹介しつつ、進行中の実案件でのキービジュアル制作のテストの課程を共有。今はまだ、アイデアの呼び水くらいの使い方しかできなそうだけど、そのうち精度が良くなっていくのかもしれない。
今回試したプロセスは
- AIにコミュニケーションコンセプトのミーティングをさせる
- AIにデザイナーを演じさせる。ミーティングの結果を伝え、ビジュアルのアイデアを出してもらう
- デザイナーAIから出てきたビジュアルの表現案を画像生成AIに伝え生成してもらう
もっと作業を細かく分けて指示してあげると、精度が増すのかもしれない。
出てきた案はそれぞれが似ていところが多かったので、別の作風(マンガ風、アニメ風、モダンアート風)を指定することで解決できそう。特定の箇所を修正してほしい、とかもそのうちできるようになるんだろうなと思った。
そのうちAIごとの(あるいはアプリ毎の)クセみたいなのも判ってきて、それが作風ということになるのかもしれない。そう考えると、作風がわかる方が依頼しやすいのかもしれない。
デザインと表現
AI話に関連付いて、90年代以降のビジュアルデザインの変化について話した。DTPが普及して誰もが同じ画材を使うようになったこと、論理性や合理性が強く求められるようになったこと、ノウハウ系の書籍がかなり増えたこと、これらを背景に、デザイナーの個性よりも機能性ばかりが重視されてはいないだろうか。
デザイナー自身も、ネットや書籍で書かれたセオリーに当てはめるようにしてつくられているビジュアルが増えたのではないか、以前はもっと自分の表現を追求するデザイナーが多かったのではないか、など。
今後AIの普及によって、デザイナーやエンジニアが関わらないクリエイティブプロジェクトが増えたり、制作チームにAIプロンプターの名前が並んだりするんだろうなと想像しながら、ふたたび自分の作風を持つ人に需要が増えるかも知れないといった、ちょっと先の話に及んだ。
作業会の計画
最後のトピックはTさんから、作業をする会をやってみたいというリクエストが出た。スクールを卒業して勉強できる環境を失うとなかなか作業がはかどらないようだ。oViceを自由に使ってもらって、とりあえずオンラインで実施することに。ラボのconnpassの管理者になってもらって、イベントも作成してもらった。