FLNラボ#08(2024, 6月)

6月はみんな忙しく、参加者は2名となった。20時近くから2時間超えの時間をとるのはなかなか厳しいかな。日程の検討がまた必要かな。

前半は雑談。グラフィックデザイン業界とビジネス、マネジメントの話。ビジネスのことを教えてくれる人は居なかったな。デザインのこともあんまり教えてもらえないけど。

今回からユーザー評価。まずは認知的ウォークスルーとの違いや、実案件でのワークシートなどを見ながら、これからやることを確認。

参加者も少ないし実践は次回からなので、3人で次回からのワークの準備を行う。まずは対象となるWebサイトを決めるために、候補を挙げていく。

一通り候補が出たところで、そのサイトを利用するコンテクストを仮設定。

ここでサイトが持つ機能からユーザーのゴールを考えると「予約ができるサイトだから、ユーザーは予約がしたくてサイトを見に来た」などと設定しがち。これはサイトの機能に合わせて、ユーザーのしたいことがねじ曲げられている状態。

なぜ予約をしなければいけなくなったのか、予約をした後どうしたいのか、前後を考えておかないと、サイトの機能を使って終わりになってしまう。おそらくテストもあっと言う間に終わる。

それではユーザーを見ているわけではなく、プロダクトしか見ていない。すでに実装されているサイトが “操作しやすいか” だけに着目してしまい、そのコンテンツの存在や在り方を疑わなくなってしまう。

プロダクトの中だけでなく、利用の前後も含めたサービス全体を見よう。そもそもユーザーは何をするつもりでサイトに訪問したか、どうしたいと思っているかから考えないと、ユーザーの満足にはつながらない。

今はまだやり方を知るための練習で、被験者をリクルーティングする予定はないので、参加者が被験者になれそうなサイトを選び、お願いシートを作成するための情報を詰めていく。

ここはなかなか時間がかかるところ。想像力と観察力がないと精度も低くなってしまう。

なんとか終電くらいに一通り埋めることができたので、次回は参加者にこのデータを使って、タスクづくりをやってもらおう。事前にチームわけと、サイトをじっくり見ておく課題を出さなきゃ。