FutureSyncでUXの「学び方」についてお話させていただきました。最近はこうしたイベントで話すということはしてませんでしたが、久しぶりにお話する機会を頂きました。

UXFukuokaの活動でわかったことを中心に

3年前から浅野先生に教わりはじめ、去年は連続したカリキュラムでひととおりのプロセスを教わりましたが、入門〜初級編が終わったに過ぎず、入り口に立ったようなものなので、まだ今は人に教えられる事は限られていますので「血肉になったもの」だけを抽出してお話することにしました。それは、自分も含めて多くの人ができていないと思われる「学び方」と実務への取り入れ方についてです。

福岡ではUXの重要性に気づいている人はそこそこ居るが、実践に活かす機会も少ないため優先度が下がっているのではないか、という予測をして内容を構成しました。これには、偶然にも福岡で開催することになった UX Japan Forum の運営チームとのディスカッションから出てきた声が非常に参考になりました。

運営チームのみなさんは福岡でのUXの学びにおけるリードユーザーで、同じようにUXを実務に取り入れたいがなかなか取り組めなかったり、実際にやってみるがうまくいかなかったりする問題に直面している(もしくはこれからする)人も多いと考えています。実際に本を読んだりネットで得た情報だけでは、そこにコツやノウハウといった情報が足りないので全くと言って良いほどうまく行きませんし、アプローチや手法とそのプロセスを知ることも重要ですが、知るだけで終わってしまうとなかなか身につきません。学びには、体験しそれを経験に変えることが大事でそれは一人では難しいこと、さらに実践だけではなく振り返りが重要だということを伝えました。

今年度は11月にUX Japan Forum もあるし、これまでの振り返り会もやりたいし、中級クラスのメンバーのスキルアップの機会を作りたいと思っているので、これを切っ掛けに仲間が増えると良いなと思っています。

意外とUXに関心がある人が多いことがわかった

参加者は2〜30人くらいだろうなと思っていたら、150人入れる会場が半分以上埋まっていて驚きました。タイトルが興味をそそったんでしょうか?持った以上に関心のある人がいることがわかりました。しかし、今回はUX概論や手法の話ではないので、そういうのを期待して参加してくださった方々には申し訳ありませんでした。

また、話してる内容をメモしている人が結構多く、一体どの部分がメモされてたのか気になるところです。まだアンケート集計中ということなので、詳細はわかっていませんが、今後の参考にできればと思います。

UXのデザインはどうすれば上手くなるのか from 伸彦 吉川

その他のセッション

「議論の可視化が生み出す効果」清水淳子さん

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グラフィックレコーディング(GR)のように情報を可視化するという行為は、他にも「リアルタイムドキュメンテーション(RTD)」「グラフィックファシリテーション(GF)」と呼ばれているモノがあり、それぞれは一見同じに見えますがプロセスがちがうのか、ちょっと異なる気配を感じます。

ただし、情報の視覚化もデザイナーだけのものではなくなったということは確実かなと思います。もっとしっかり調べてから参加しておけば、いろいろ質問できたのにと反省。懇親会で話した時に “聴く→理解する→描き方を決める→描くというプロセスを、セミナーのような自分でスピードをコントロール出来ない場でやるのはとても大変ではないか“ と質問した所、もちろんすべては無理で、拾うところと拾わないところが存在する、と仰っていたので少し安心しました。とはいえ、僕は理解のスピードが遅いのでかなり練習しないとできなそうです。

「駆け出しの海外セールス担当が語る、海外ビジネスのあり方」松下由香さん

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海外に進出するときの体験談から「やると決めて、行動を起こせばやれる」というメッセージでしたが、個人的に一番印象に残ったのは「まず友達になる」ということでした。いわゆるコミュニティで仲良くなって仕事をするのに似ています。もちろん友達であるが故のデメリットもあるとは思いますが、様々な共通したコンテキストを持った状態でスタートできるのは大きなメリットですね。

特にいろんな空間を共有するためにとにかく会いに行く、1年に3回は会う(人は3回会うと記憶に残るからだそう)というのは見習いたいと思いました。

その他

他にもSEREALの安達さんが懇親会で話しかけてくれました。安達さんはUIデザインの活動をしているとのことです。確かにWebインターフェイスをやってます、という人はよくお会いしますが、アプリやシステムのUIをやってますってオープンにしてる人はまだ多いわけではないかもしれません。アプリもシステムも、アウトプットしにくいというのも理由かもしれないですね。

デザインの勉強会はあまりないので、是非仲間を増やしていってほしいなと思います。UIのビジュアルコミュニケーションの部分とインタラクションの部分だったら、UX Fukuokaも協力できることはあるような気がしました。

まとめ

ここしばらくは、授業以外で人前で話すことを休んでいましたが、やはりこうしてアウトプットすることは大事だなと思いました。今回FutureSyncにお誘いくださった金内さん、サポートしてくださった下川さん、小柳さん。そして河野さんをはじめスタッフの皆さんありがとうございました。また、名古屋から参加してくださった勅使さんも本当にありがとうございました。11月もよろしくお願いします。

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