7月2日、UXシンポジウム2016 福岡を開催した。いつもどおりセミナー内容はほとんど聞けてない。が、シンポジウムの準備から開催全体が学びの場。
今回のチャレンジは、
- 公的な組織に後援についてもらうこと
- これまでと違う人たちに気てもらうこと
結果的にはどちらも実現できたが、参加者は思っていた感じとは少し違っていた。
福岡市に後援についてもらおうと、ベネフィットのマッチングを考えた。関係あるとすればスタートアップ関連ではないかと思っていたが、一応他の部署や県、新聞社なども調査。福岡市の創業特区関連の資料もいろいろ目を通し、構造を理解してから後援申請のための文章を何度も書いた。つまり起業したい人にニーズがあると考えたのだが…
参加者は、半分くらいがこれまで来たことがある人たち。残りは初めて参加してくれた人たちだったが、起業を考えている人は思ったほどいなくて、スタートアップの支援をしている人が来ていた。マッチングの想定がすこしずれていたようだ。もしくはPRが甘かったのかもしれない。また学生が多く、同じく教育関係者も増えている。今はHCDが必要な人たちの周囲にいる人が、学ぼうとしている時期なのだろうか。
また、講師業でUXに関係することに触れていたので、そこに興味を持ってくれた学生たちがたくさん参加してくれた。授業の中ではUX概論を話したわけではなかったので、調度良い機会で、浅野先生の話で理解が一段階進んだようだ。学校の講義でもUXの授業ができれば良いのだが、デザイン学科ではまだ取り組めていないところが多い。
イベントのもう一つのチャレンジとして「ラーニングバー」があった。
ラーニングバーは聞いた話を元にディスカッションをすることで、聞いて帰るだけにせず、気づくを得ようという趣旨。普通にディスカッションすると空気を読み合ってなかなか意見が出ないが、終わった後の飲み会になると結構深い話をするので、それを繰り上げる感じで、軽食と飲み物を飲みながらリラックスして対話するというもの。
こちらの進行は九産大の森田先生に任せっきりだったので、ほとんど何もしていないが、それがかえってよかったのかもw。森田先生の収穫も大きかったようだし、僕自身はプレゼン時のモデレートが裏側から見られた。
食べ物が多すぎたせいで(?)、最初ディスカッション自体は思った通りに対話が行われていなかった。あるグループに入って話してみると、自己紹介から仕事の話になりセミナーとはあまり関係ないような雑談が行われていた。デプスインタビューのように、学生たちにセミナーを聞いていたときの思考や感情を聞き出してみると、結構疑問を持っていたり、納得していないことが出てくる出てくる。ちゃんとファシリテーションすれば議論できるんじゃないのと思って、ほかの人も巻き込んでいこうとしたら、浅野先生の助け舟。テーマを出し合って話しましょう、ということになった。個人的にはもう少し続けたかったw
ディスカッションは、テーマを設定して話すことに慣れていないと、自由に話しましょうというと雑談になってしまうのかもしれない。この辺は見極めが難しいなと思う。何度かやるとさじ加減がわかるのかもしれないが、うまく行かなかった時の対処の仕方を色々知っておいたほうが良いなと思う。あとラーニングバーは食べ物を少なめに。
前回のフォーラムから今回にわたって、明らかにこれまでと違ったところでUXに興味を持ってる人が増えてきている(これまでもいたが、参加するようになったのかも?)。そして、仕事に活かしたいが何から初めて良いか解らない、もっと知識を増やしたいと思っていること。それを組織に持ち込むことを考えると不安がある人が多い、ということだ。UXFukuokaにとっては勉強会を再開するいい時期なのかもしれない。
準備をしている最中は、余裕がなく気づけなかったが、実は浅野先生の頭のなかでは最初から倉光さんと、森田先生の学びが想定されていた気がする。つまり準備段階で森田先生に加わってもらう(助けを求める)のが遅かった。森田研究室後援OKの時点で、一緒に話し始めるべきだったと思う。
関連ブログ
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- UXシンポジウム2016福岡行ってきたよ。【ラーニングバー編】
- UXシンポジウム2016 福岡に登壇して来ました(浅野先生)
- UXシンポジウム2016福岡でラーニングバーをやってみた(森田先生)
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